Q&A【卵巣刺激】低刺激と高刺激どちらが近道ですか?

Q:今体外受精を検討しているのですが、通院しているクリニックは自然周期での採卵しか行っていません。アメリカでの体外受精の出産率のデータなどを見ると、自然周期は効率が悪いのかなと不安になっています。クリニックの先生は、自然周期ではとれるのは多くて4~5個だが、高刺激より質が良い卵子がとれるので問題ないと言われています。結局低刺激と高刺激どちらが妊娠への近道なのでしょうか?

A:多くの人数を集めて検討した場合、自然周期でできた卵と刺激で得られた卵の質は同等になります。当然個数が多いほうが妊娠の近道ということになります。ただ、人によって合う合わないの個人差は多少あります。こちらの記事もご参照ください。

今回は別の視点で話をしてみたいと思います。 刺激か自然かという方法の違いは、基本的には病院側の経営方針の違いです。下世話な話になりますが、デパートをやるかスーパーをやるか、ということです。 例えば100万円を売り上げるために、50万円のものを2人に売るのが前者。20万円のものを5人に売るのが後者です。 安定した経営が見込めるのは当然後者の方です。人は集まりやすいし、客が減少するリスクも少ないからです。質(成績)に関して言えば、値段相応です。あまりに質が悪いと評判が落ちるので、それなりに質を上げる工夫をしているのです(低刺激など)。

費用が保険でカバーされ、成績の公開義務のある海外では、当然前者が中心になります。日本でこれだけ自然周期や低刺激法が流行っているのは、治療に保険がきかないので、安いほうに人が集まりやすいということが大きいのだと思います。

命を扱う医療現場を買い物に例えるのは不適切だと思いますが、自費診療である以上、市場原理が働くことも事実です。そこで、消費者としての視点も重要ということをお伝えしたかったのです。 決して安い買い物ではありませんので、賢い選択をされることをおすすめします。

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